新任のプロジェクト・マネジャーが、プロジェクトを引き継ぎました。プロジェクトは、予算やスケジュール内で進んでいますが、サプライヤーからプロジェクトに必要な材料の納品が遅れそうだと連絡がありました。PMは、この状況に対処するためにまず何をすべきでしょうか?「変更管理委員会(CCB)に変更要求を提出する。」 「プロジェクトのベースラインと実績値を比較評価する。」

→プロジェクトのベースラインと実績値を比較評価する。

プロジェクト・マネジャーは、スコープ、スケジュール、コストのベースラインと実績値を比較して、納品遅延の影響を受けるタスクを特定した上で、対応策を検討します。

その他の選択肢は、その後に検討すべきことです。

変更要求の提出は、ベースラインを変更する場合に必要になります。

訴訟や契約の打ち切りをしても問題解決にはなりません。

理由(なぜこの選択肢が正しいのか)

この状況は、「サプライヤーから納品遅延の可能性を知らされた」段階であり、
まだ実際に変更が確定していない状態です。
プロジェクト・マネジャー(PM)がまず行うべきことは、
その遅延がスケジュールやコストなどのベースラインにどの程度影響を及ぼすのかを分析することです。

PMBOKでは、問題発生時の初動として

  1. 状況の把握(What happened?)
  2. 影響評価(How much does it affect the plan?)
  3. 対応策の決定(What should we do about it?)
    の順で進めることが推奨されています。

したがって、まずはスケジュール・ベースラインと実績値を比較し、影響を定量的に把握することが最優先です。
その結果、計画変更が必要だと判断された場合に初めて、変更要求(Change Request)を提出します。


その他の選択肢が誤りである理由

❌ 「変更管理委員会(CCB)に変更要求を提出する。」

変更管理委員会(Change Control Board)は、提出された変更要求を審議・承認する機関です。
しかし、現時点では「遅れそう」という情報しかなく、変更が本当に必要かまだ判断できない段階です。

影響分析を行わずにCCBへ変更要求を出すのは、
・プロセスを飛ばしている
・根拠のない変更申請になってしまう
という点で不適切です。

正しい流れは、

  1. 影響を分析(ベースラインと実績の比較)
  2. 必要に応じて変更要求を作成
  3. CCBで審議
    の順になります。

ワンポイントアドバイス

PMP試験では、「まず何をすべきか?」という設問でいきなり行動せず、まず分析する選択肢が正解になる傾向があります。

  • 問題が発生したら → すぐ対処ではなく、まず影響を評価する。
  • 変更要求は結果であって、最初のステップではない。

PMの最初の責任は、事実と影響を正確に把握することです。
これが、変更管理・リスク対応・意思決定すべての基礎になります。


まとめ

  • 状況:サプライヤーから納品遅延の連絡
  • 正しい対応順序:
    1️⃣ 影響評価(ベースラインと実績値の比較)
    2️⃣ 必要に応じて変更要求の検討
    3️⃣ CCBで審議
  • 誤りの選択肢は、プロセスを飛ばしているため不適切。

👉 正解:プロジェクトのベースラインと実績値を比較評価する。

ミニ試験10(日本語)8

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