→コンサルタントが初期スコープを作成し段階的詳細化を行う
この質問は本質的に、このプロジェクトのスコープが現時点でどの程度適切に定義されているか、またこのタイプのプロジェクトに最も有効なアプローチはどれかに対する理解を問うものです。このシナリオでは、同社は成果に対するハイレベルのビジョンを持っていますが、プロジェクトマネジメントの専門知識は持っていません。そのため、初期スコープを定義することは可能ですが、専門知識が不足しているため、スコープ記述書は定義できません。さらに、プロジェクトのゴールはまだ未定義で、まだアイデアの段階のため、固定のスコープではなく柔軟なスコープが適しています。
回答では、プロジェクトマネジメントの専門家として雇われたコンサルタントが役割を認識することが必要です。OKRは、企業やプロジェクト専門家にとって、全体像(プロジェクトのゴールと、目標に対する測定可能な主要な成果)を得るために有益なツールですが、これらとコンサルタントが作成したプロダクト・ロードマップに基づいて作業を開始することは、リスクを伴います。
解説:
このケースでは、オーナーがビジョンやOKRを提示しており、具体的なスコープはまだ固まっていません。アジャイルや適応型アプローチでは、まず高レベルのスコープを設定し、進行に伴って詳細化(プログレッシブ・エラボレーション)していくのが有効です。コンサルタントは専門性を活かし、ビジョンに沿った初期スコープを定義し、その後段階的に詳細を詰めるべきです。
その他の選択肢が正しくない理由:
- コンサルタントがプロジェクトマネジメント計画書を作成: 計画書は詳細スコープや要求事項が固まってから作成すべき。
- コンサルタントはプロダクト・ロードマップを作成: ロードマップは有用だが、初期段階ではまずスコープの合意が先。
- 同社が、プロジェクト・スコープと納入のタイムラインを決定: 専門性を持つコンサルタントを活用せず、柔軟な調整余地も失われる。
解説
- 依頼主はハイレベルのビジョン記述書とOKRを提示済み。これは初期スコープ(高レベルのスコープ記述)を作るための入力になります。
- PMBOKの定石は、まず初期スコープ→ローリングウェーブで段階的詳細化。進めながら要求や不確実性を具体化していくことで、スコープ・見積り・計画の精度を上げます。
- 本件は3年間・毎年利益の15%という**投資枠(制約)**も与えられており、初期スコープを枠内でまとめ、以後のイテレーションで精緻化するアプローチが最も筋が良いと判断されます。
❌ その他の答えが誤りである理由
- 「コンサルタントがプロジェクトマネジメント計画書を作成」
まだ詳細要求が固まっていない段階で“統合された計画書”を作るのは早計。まずは初期スコープ→詳細化が先。 - 「コンサルタントはプロダクト・ロードマップを作成」
ロードマップは有用なプロダクト側のアーティファクトですが、本設問は「作業開始に適したアプローチと初期スコープの判断」が焦点。試験文脈ではプロジェクトの初期スコープ+段階的詳細化がより直接的な回答。 - 「同社が、プロジェクト・スコープと納入のタイムラインを決定し、コンサルタントに通知」
一方的な決定はリスクが高く、協働での要求精査・見積りを経て合理的に決めるべき。イニシアチブはあっても、共同での段階的詳細化を外してはいけない。
💡 PMP試験のワンポイントアドバイス
- 設問に**「初期スコープ」「段階的」「開始に適したアプローチ」**と出たら、初期スコープ作成→ローリングウェーブで段階的詳細化が本命。
- ロードマップは補助的に有効でも、「プロジェクトの初期スコープ判断」を問う問題ではスコープ記述/WBS側のアプローチを優先。
- まず高レベル→段階的詳細化、詳細がそろってから統合計画書という順番を押さえておくと取りこぼしません。
クローン問題(ハイブリットとウォーターフォールとアジャイル)25問 16

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