→インセンティブ・フィー付き定額(FPIF)契約を提案する。
インセンティブ・フィー付き定額契約(FPIF)は契約の一形態で、購入者が納入者に決められた額(契約で定める)を支払います。納入者はその後、所定のパフォーマンス基準を満たした場合に追加の報酬を受け取ることができます。
解説
FPIF契約は、目標コストと上限コストを設定し、その範囲内で作業を完了した場合にサプライヤーへ追加報酬(インセンティブ)を支払う契約形態です。
これにより、買い手側はコスト上限でリスクを抑えられ、売り手側は効率化や納期遵守の動機付けを得られるため、新規サプライヤーとの短期間の協力に適しています。
答えではない理由
- b. タイム・アンド・マテリアル(TM)契約
作業時間や材料費に応じて支払うため、買い手側のコストリスクが高い。今回の「コスト面での懸念」に反する。 - c. コスト・プラス・インセンティブ・フィー(CPIF)契約
実費を全額負担し、さらにインセンティブを支払うため、コストリスクの大部分が買い手側にある。新規サプライヤーで不確実性が高い場合には不向き。 - d. 完全定額(FFP)契約
コストリスクは低いが、仕様が完全確定していないまま新規サプライヤーに依頼すると、見積額が高騰したり契約が成立しにくくなる可能性がある。
解説
背景
- PJはすでに終了間近。
- 新しいサプライヤーから追加資源を調達しなければならない。
- しかし「このタイミングで新規サプライヤーを入れるとコストリスクが高い」という懸念がある。
👉 この状況では、コストの上振れを最小限に抑えたい。
契約オプションの特徴
- タイム・アンド・マテリアル(T&M)契約
- 実作業時間+資材費用に応じて支払う契約。
- 柔軟だが、サプライヤー側にコストコントロールのインセンティブが少なく、買い手(PM側)にコストリスクが残る。
- コスト・プラス・インセンティブ・フィー(CPIF)契約
- 発生コストを払い、その上でインセンティブを加える契約。
- 買い手がコスト超過リスクを負うので、終了間近のPJでは不向き。
- インセンティブ・フィー付き定額(FPIF)契約
- 固定価格で合意しつつ、成果に応じてインセンティブを与える。
- コスト上振れリスクは売り手が負い、買い手(PM側)は予算をコントロールしやすい。
- 終盤の不確実性に強く、コストリスクを抑えられる。
👉 よって、このシナリオでは FPIF が最適。
❌ 他の選択肢が誤りな理由
- T&M契約:終盤で時間単価契約をすると、予算が予想以上に膨らむ可能性が高い。
- CPIF契約:コスト超過リスクが買い手に残るので、この状況では避けたい。
💡 PMP試験ワンポイントアドバイス
- 契約タイプを選ぶときの基準:
- 買い手がリスクを最小化したい → 定額系(FP、FPIF)
- 売り手がリスクを最小化したい → コスト系(CP、CPIF)
- 短期的・少額・不確実性が高い作業 → T&M
👉 「プロジェクト終盤でコストリスクが懸念」= 定額+インセンティブ型(FPIF) が正解パターン。
PMI提供 クローン問題(ウォーターフォール型3)3

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