→地元と海外のメンバー間で生じつつあるコンフリクトへの最善の対処法は、このコンフリクトをリスク登録簿に記録することです。その結果、コンフリクトを追跡し、軽減戦略を策定できるようになります。
その他の選択肢の行動も大事ですが、根底にあるコンフリクトに対処するという意味ではあまり効果的とは言えません。プロジェクト・マネジャーはリスク登録簿にコンフリクトを記録することにより、リスク軽減計画を策定してプロジェクトの成功を確かなものにできます。
理由
確かに「コンフリクト自体」はすでに発生していますが、
この設問で問われているのは**“初期段階で見えたチーム間の対立傾向”**です。
つまり、今の時点では「深刻な問題に発展してはいない」が、
**放置すれば今後の進行に影響する潜在リスク(継続的リスク)**として認識すべき段階です。
PMBOK上では、こうした「発生してはいるが継続的に影響を及ぼす懸念」は、
リスク登録簿に記録し、モニタリングと対応策を講じるべきとされます。
このリスクには、たとえば以下のような再発防止策や軽減策を計画します。
- 文化・時差・言語ギャップに対するチームビルディングの実施
- 明確なコミュニケーションルールをチーム・チャーターに定義
- 定期的なリモートコラボレーションの振り返り
こうした**リスク対応計画(リスクレスポンス)**を立てることで、
「今後の対立激化」というリスクを未然に防ぐことができます。
③ なぜ「課題ログ」ではないのか
「課題ログ」は、すでに具体的な問題が発生し、直ちに対応が必要な状態を指します。
今回の問題文では、「プロジェクトの立ち上げ時にコンフリクトに気づいた」とあり、
まだ重大な障害や進捗停滞を引き起こしているわけではありません。
したがって、「今後に影響し得る兆候」としてリスク登録簿への記録が正解になります。
④ ワンポイントアドバイス
PMP試験では次のように判断すると確実です。
- 問題がすでに進行中で影響が出ている → 課題ログ(Issue Log)
- 問題の芽や懸念があり、将来に影響しそう → リスク登録簿(Risk Register)
この設問の「立ち上げ時に気づいた」というキーワードは、
「まだ軽微・初期・潜在的」というニュアンスを示しており、
したがって「リスク」として扱うのが正解になります。
✅ まとめ
- 正解:このコンフリクトをリスク登録簿に記録する。
- 理由:初期段階の対立は、将来の協働・進捗へのリスクとして扱うべき。
- 実務対応:その後、リスクレスポンスとしてチーム・チャーター策定やチームビルディングを行う。
ポイント:起きた“兆候”はリスク、起きた“問題”は課題。
フルレングス試験2 (日本語) 161

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