→そのメンバーと面談してチームへの期待を理解しているか確認する。
メンバーが曖昧な態度をとっているので、プロジェクト・マネジャーは本人と一緒にこの問題に取り組む必要があります。面談によりチームへの期待やコミュニケーションの重要性を伝え、本人が抱えている課題を明らかにしてコーチングや支援を行う機会になります。
その他の選択肢は誤りです。
レトロスペクティブまで対応を先延ばしすれば問題がさらに悪化する可能性があるので早期に直接コミュニケーションを取ることが大事です。
個人的な問題を会議で提起すれば、対立を助長しチームの雰囲気が悪くなる恐れがあります。公然と批判してメンバーが恥をかかされたと感じないよう配慮することが大事です。
これはプロジェクト全体の問題というよりメンバー個人のエンゲージメントの問題なので全員でのレビューは適切とは言えません。
理由
ハイブリッド型プロジェクトでは、予測型の統制とアジャイルのチーム自律性の両方をバランスよく管理する必要があります。
デイリー・スタンドアップ(デイリースクラム)はアジャイルの実践要素であり、
目的は「チーム全員が進捗を透明化し、協働して障害を取り除く」ことです。
ここで一人のメンバーが5回連続で進捗を明確にしないというのは、
チーム内の透明性(transparency)と自己組織化(self-organization)を阻害している状態です。
したがって、プロジェクト・マネジャーとしては、
チーム全体の前で指摘するのではなく、まず**個別に面談(one-on-one)**して、
- 期待されている役割・責任を理解しているか
- 何か進捗共有を妨げる課題(心理的・実務的)があるか
を確認するのが最初の正しいステップです。
アジャイルでは「コーチング型リーダーシップ(Servant Leadership)」が推奨されており、
問題の原因が理解不足・心理的要因・チーム文化の課題にあることが多いため、
まず信頼関係を築く形で状況を把握することが求められます。
❌ 他の選択肢の誤りの理由
「次回のレトロスペクティブでこの問題について話し合い対応策を決める。」
→ 一見アジャイル的に思えますが、時機を逃してしまう点が問題です。
- すでに「5回連続」で進捗を報告していないという時点で、
これは単なる改善テーマではなく、**個人行動上の懸念(performance concern)**です。 - チーム全体の場(レトロスペクティブ)で扱うと、
本人の心理的安全性を損ね、逆にチームの信頼を低下させるリスクもあります。
したがって、まずは1対1での直接確認とサポートが先。
そのうえで、もし同様の傾向がチーム全体に広がっている場合に、
次のレトロスペクティブで「スタンドアップの目的再確認」を扱うのが適切な順番です。
💡 ワンポイントアドバイス
PMP試験では、「チームの問題」が出たときに次の優先順位を意識しましょう。
- 個人行動の問題 → 個別対応(面談・コーチング)
- チーム全体のプロセス問題 → チームで議論(レトロスペクティブなど)
また、ハイブリッド型の場合は、
- アジャイルの透明性・自己組織化を尊重しつつ、
- 予測型のPMとして責任を持って問題の根本原因を早期に把握する
というバランスが求められます。
✅ まとめ
- 正答:そのメンバーと面談してチームへの期待を理解しているか確認する。
- 理由:チーム内の透明性を欠いているため、まずは個別に原因を把握し、理解・サポートを行うことが必要。
- 誤答理由:レトロスペクティブでの議論はチーム全体課題向きであり、個人行動の問題に即応するには遅い。
- ワンポイント:「個人の行動→個別対応」「チームの傾向→全体議論」。この見極めがPMP問題での鍵。
フルレングス試験2 (日本語) 40

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