→新しい方法の導入によって生じる影響を評価する。
→生じる影響を主要なステークホルダーに伝える。
新しい方法の導入によってもたらされる好機と脅威を特定し、主要なステークホルダーに伝えます。
その他の選択肢は誤りです。どの行動を取るにしても、まず影響を評価してステークホルダーに知らせなければなりません。この段階では、機能部門マネジャーを巻き込む必要はありません。判断を先延ばしするのは非効率です。新しい方法は作業期間の短縮になりプロジェクトにとって有益なことなのでまずは影響を評価すべきです。この時点では何の決定もしていないのでWBSを更新する必要はありません。
理由
① 「影響を評価する」
プロジェクト・マネジャーは、たとえ有効性が確認された方法であっても、
プロジェクト全体(スコープ・コスト・スケジュール・品質)への影響を正式に評価する責任があります。
PMPの考え方では、いきなり新しいやり方を採用するのではなく、
まず「変更管理プロセス(Perform Integrated Change Control)」に沿って、
変更による影響を定量的・定性的に分析するのが第一歩です。
② 「ステークホルダーに伝える」
影響を評価した後は、その結果を主要なステークホルダーに報告・共有し、
必要であれば承認を得る必要があります。
ハイブリッド型ではアジャイル要素(柔軟性)もありますが、
依然としてウォーターフォール的な統制プロセス(変更承認)が存在します。
つまり:
- アジャイル要素 → 現場から改善提案が上がる
- ウォーターフォール要素 → 変更は正式に評価・承認を経る
この両者のバランスをとるのが「ハイブリッド型PM」の役割です。
❌ 他の選択肢が誤りである理由
「当該メンバーの機能部門マネジャーを巻き込む。」
ハイブリッド型であっても、この段階では早すぎます。
影響評価を行う前に上司を巻き込むと、混乱を招く可能性があります。
まずPM自身が影響を把握してから、正式な報告・承認ルートで進めるべきです。
「次のスプリントまで判断を先送りする。」
アジャイル要素があっても、ハイブリッド型のプロジェクトでは
意思決定を先送りすることは推奨されません。
その変更が現在の作業や成果物に影響する可能性があるため、
まず影響を評価して即時対応することが求められます。
「ワーク・ブレークダウン・ストラクチャー(WBS)を更新する。」
WBSを更新するのは、正式に変更が承認された後のステップです。
まだ評価も承認もしていない段階でWBSを更新するのは不適切です。
💡 ワンポイントアドバイス
PMP試験では、特に「変更提案」に関する問題で次の順番を意識すると正答率が上がります。
- 変更提案を受ける
- 影響を評価する(スコープ・コスト・スケジュール・品質)
- 主要ステークホルダーやCCB(変更管理委員会)に報告・承認を求める
- 承認後にWBSや計画書を更新する
また、ハイブリッド環境では、
「アジャイル的な柔軟さ」と「ウォーターフォール的な統制」の両立がポイント。
つまり、「提案を無視しないが、統制を飛ばして実施もしない」という姿勢が正解になります。
✅ まとめ
- 正解:影響を評価する/ステークホルダーに伝える
- 理由:ハイブリッド型では、提案を即採用せず、正式な変更管理手順を踏む必要がある
- 誤答理由:他の選択肢はいずれも順序やプロセス上の時期が不適切
- アドバイス:「変更提案 → 影響評価 → ステークホルダー報告 → 承認 → 更新」の流れを常に意識すること
フルレングス試験1 (日本語) 160

コメント