プロジェクト・マネジャーは、5年間のプロジェクトを途中から引き継ぎました。ステアリング・コミィティ・ミーティングでCEOからプロジェクトの状況について聞かれましたが、引き継ぎ後1か月しか経っていないので答えられませんでした。PMは、このような事態を避けるために何をすべきだったでしょう「最新の状況報告書を読んでプロジェクトの状況を把握する。」 「開発リーダーとプロジェクトの状況を確認する。」 「プロジェクト・スポンサーとプロジェクトの状況を確認する。」 「プロジェクト・スケジュールを確認してプロジェクトの状況を把握する。」

→プロジェクト・スポンサーとプロジェクトの状況を確認する。

プロジェクトを引き継いだ場合、プロジェクトの経緯と現状をプロジェクト・スポンサーに確認します。これによりプロジェクトのゴール、期待、進捗を知ることができます。プロジェクト・スポンサーは、プロジェクトを監督する責任があります。

その他の選択肢は的確とは言えません。

状況報告書だけでは、プロジェクトの過去の経緯などは把握できません。

開発リーダーに確認すれば、技術的な進捗は理解できますが、目標との整合性の把握は難しいかもしれません。

スケジュールの確認だけでは、予算やスコープの状況はつかめない可能性があります。

理由(なぜこの選択肢が正しいのか)

この問題の本質は、
新任のプロジェクト・マネジャーが、上層部(CEOなど)からプロジェクト状況を問われたとき、答えられなかった原因は何か?
という点です。

つまり問われているのは:

“PMが引き継ぎ直後に、どのようにステークホルダー関係と状況理解を構築すべきだったか”


✅ PMBOK的な考え方

PMBOK(第6・7版いずれでも共通)では、プロジェクトを引き継ぐ際にまず行うべきことは次の2点です。

  1. プロジェクト・スポンサーや主要ステークホルダーと会い、目的・優先順位・期待を理解する。
  2. プロジェクトの現状を、ステークホルダーが求める視点(=ビジネス価値・成果)から把握する。

CEOは「経営的視点(ベネフィット・成果)」でプロジェクトの状況を知りたがっています。
そのため、単に進捗やスケジュールを把握するだけでは不十分です。

スポンサー(またはステアリング・コミッティのメンバー)と直接話して、経営レベルでの期待と現状を把握しておくことが、
このような質問に備える唯一の正しいアプローチです。


🚫 その他の選択肢が誤りである理由

「最新の状況報告書を読んでプロジェクトの状況を把握する。」
→ これは必要な行動ではありますが、報告書は**“過去の視点”**しか提供しません。
報告書だけでは、CEOが求めるような「プロジェクトが今、組織戦略にどう貢献しているか」という
**“経営レベルの現状認識”**を把握できません。


「開発リーダーとプロジェクトの状況を確認する。」
→ 開発リーダーとの確認は技術面やタスク進捗の把握に有効ですが、
CEOが聞きたいのは「経営的成果(ROI・スケジュール遵守・リスク・価値)」です。
したがって、技術レベルの情報ではなく、ビジネス的文脈を把握すべきだった


「プロジェクト・スケジュールを確認してプロジェクトの状況を把握する。」
→ スケジュールは「進捗の一側面」にすぎません。
スケジュール通り進んでいても、コスト・品質・リスク・ステークホルダー満足度などが問題であれば成功とは言えません。
つまり、スケジュールだけでは状況把握が不十分です。


💡 ワンポイントアドバイス

PMP試験では、次の原則を覚えておくとこのタイプの問題に強くなります。

状況PMの最初の行動
新任PMとして引き継いだまずスポンサーや主要ステークホルダーと面談し、目的・期待・成功基準を確認する
プロジェクトの方向性が不明確プロジェクト憲章やビジネスケースを確認する
技術的進捗が分からないチームリーダーやスケジュールを確認する

つまり、誰の視点の“状況”を把握すべきかが問われたら、
→「スポンサー・経営層」=ビジネス的現状把握(正解)
→「チーム・リーダー」=技術的現状把握(部分的)
という切り分けを意識すると正答しやすいです。


✅ まとめ

  • 状況:引き継ぎ1か月後、CEO(上層部)から状況を問われたが答えられなかった
  • 問題の本質:経営視点での状況把握不足
  • 正しい対応:スポンサーと話して、プロジェクトの目的・優先順位・期待を把握する

👉 よって、正解は:
「プロジェクト・スポンサーとプロジェクトの状況を確認する。」


🟩 覚え方:

新任PMが最初に会うべき相手は「チーム」ではなく「スポンサー」。

ミニ試験8(日本語)6

コメント

タイトルとURLをコピーしました