→プロジェクトの成功基準、コスト削減見込み、継続的に測定するパフォーマンス指標を決める。
これらの指標によりプロジェクトの成功とシステム稼働後のビジネス価値を測定できます。
その他の選択肢は誤りです。
テスト・ケースや受入基準では、システム稼働後の実務でのビジネス価値は測れません。
現状のROIや設備のパフォーマンスを把握することは大事ですが、業務改善や資産寿命などのビジネス価値は継続的な測定が必要です。
理由(なぜこの選択肢が正しいのか)
この問題の文脈をよく見ると、次のポイントが鍵になります。
- フェーズ:プロジェクトの立ち上げ時(Initiating Phase)
- 目的:スポンサーの期待に応え、ビジネス価値を実現すること
- スポンサーの関心:業務改善と設備資産の寿命延長
ここでPMが最初に行うべきは、「このプロジェクトを成功とみなすための基準を定義すること」です。
PMBOK第7版では、プロジェクト立ち上げ時の主要タスクとして次が挙げられています:
「ビジネス目標に沿って、成功の定義・測定方法・期待成果(ベネフィット)を明確にすること」
つまり、まず
- どのような成果を「成功」とするか(成功基準)
- どの程度のコスト削減が見込まれるか(ビジネスケース)
- どんな指標で改善効果を測るか(パフォーマンス指標)
を定義し、それをスポンサーと合意することが最優先です。
🚫 その他の選択肢が誤りである理由
「現状の投資対効果(ROI)と設備のパフォーマンスを確認して将来のベンチマークとする。」
→ 一見もっともらしいですが、これは詳細な測定・分析を行う実行前段階(PlanningまたはBenefits Management)での活動です。
PMが最初に行うべきは、「どんな価値を追求するか」という方向性と基準の合意形成であり、
データの収集やベースライン化はその後の具体的な計画策定フェーズで行うべきです。
💡 ワンポイントアドバイス
PMP試験では、「PMが最初にやるべきことは?」という問いが出たときに迷ったら、
次のように判断するのが鉄則です。
| フェーズ | PMが優先すべきこと | 典型的なキーワード |
|---|---|---|
| 立ち上げ (Initiating) | 成功基準・価値定義・測定指標の設定 | Success criteria, KPIs, Business objectives |
| 計画 (Planning) | 現状評価・ベースライン設定 | Baseline, Benchmark, ROI analysis |
したがって、
この問題の「立ち上げフェーズでスポンサーの期待に応える」場面では、
👉 「成功基準・削減見込み・測定指標を決める」 が正解になります。
✅ まとめ
- 状況:プロジェクト立ち上げ時、スポンサーが成果を期待
- PMの目的:成功の定義と価値測定の枠組みを設定すること
- したがって正しい対応は:
👉 「プロジェクトの成功基準、コスト削減見込み、継続的に測定するパフォーマンス指標を決める。」
ミニ試験8(日本語)2

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