ある組織は、国立中央病院に3台のMRIを導入するプロジェクトの最終的な発注先候補に選ばれました。プロジェクト・マネジャーは病院のCEOから、導入期間の見積りを30%短縮した提案書を改めて提出するように求められました。最も現実的な方法で見積りを短縮するために相談すべき相手は誰でしょうか?「先方の放射線科」「プロジェクト・チーム」

→先方の放射線科

MRI装置の導入に関する知見や専門知識を得るために、先方の放射線科に相談すべきです。彼らは、導入プロセスにおける具体的要件、技術的側面、潜在的課題などの貴重な情報を提供してくれるからです。放射線科を巻き込むことで現実的な情報が収集でき、プロジェクトの品質や安全性を損なうことなく導入期間を短縮する方法が見つかるかもしれません。

その他の選択肢は誤りです。この事例では、プロジェクト・チーム、プロジェクト・スポンサー、先方の調達責任者は、MRIの導入期間短縮に必要な情報を把握していない可能性があります。

理由

このプロジェクトは「国立中央病院にMRIを導入する」という医療機関特有の専門プロジェクトです。
スケジュール短縮の実現可能性を判断するためには、現場(放射線科)の知見が欠かせません。

放射線科は、

  • MRI設置に必要な物理的条件(遮蔽工事、電磁環境、冷却設備など)
  • 稼働中の業務との兼ね合い(患者スケジュール、稼働停止時間)
  • 安全管理・品質要件

といった実際の制約条件を最もよく理解しています。
これらを把握しないまま見積りを短縮しても、実現性がなくなり、後にリスクが顕在化します。

したがって、まず放射線科と相談して、現場レベルでの短縮可能性を探るのが現実的かつPMBOK的に正しい対応です。


❌ 他の選択肢が誤りの理由

「プロジェクト・チーム」
→ チームは社内側の実行担当者ですが、MRI設置の現場条件や病院側の制約は直接わかりません。
社内で検討しても、病院側が受け入れ可能な作業スケジュールを知らないと、現実的な短縮案にはなりません。
そのため、まずは現場の放射線科と協議して制約条件を把握したうえで、チームと技術的な短縮方法を検討するのが順序として正しいです。


💡 ワンポイントアドバイス

PMP試験では、「誰に最初に相談すべきか」という問題でステークホルダーの専門性と位置づけを問うケースが多いです。

判断のポイントは以下の通り。

状況相談すべき相手
技術的または運営上の制約を確認する顧客側の専門部門(今回の放射線科など)
内部の実行可否やリソース調整プロジェクト・チーム
契約や承認関連スポンサーや調達部門

今回は「導入プロセスの短縮」という顧客現場に依存する要件なので、
先方の放射線科への相談が最初の一歩となります。

ミニ試験1 (日本語)11

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