→品質保証の専門家と面談して問題を明確化し、解決策を探る。
品質保証の専門家と面談して問題の根本原因を理解した上で、解決策を見出すために協働すべきです。なぜなら、テスト中に発見されるエラーが劇的に増加したということは、成果物の質に問題があるということだからです。
その他の選択肢は誤りです。
リスク・マネジメント計画書をレビューしても、問題の根本原因を特定する役には立たないでしょう。
モンテカルロ分析は、さまざまな結果の発生確率を見積もるために用いられる統計的な技法です。テスト中に発見されるエラーが劇的に増加したことがすでに分かっているので、この事例で実施しても意味はありません。モンテカルロ分析が役立つのは、この事象が発生する確率を未然に見積もろうとしている場合に限られます。
リスク登録簿にこのリスクを登録して次のイテレーションで監視するのはグッドプラクティスですが、この事例で講じるべき最も直接的な処置とは言えません。
その他の選択肢は、この問題をリスクと称している点でも誤りです。
理由の解説
この問題の核心は「品質上の問題に対して、PMがどのように原因を特定・対応すべきか」です。
状況を整理すると:
- プロダクト・バックログの仕様通りに成果物は完成している(=要件逸脱ではない)
- しかし「テストでのエラーが増加している」(=品質問題が発生)
- つまり、計画通りに作ったが、品質が保証されていないという事象です。
ここでPMが最初にすべきは、
「リスク対策」ではなく「根本原因の特定(Root Cause Analysis)」です。
🎯 なぜ「品質保証の専門家と面談」なのか
- すでに問題が**発生済み(リスクではなく課題/問題)**である。
- 問題の性質が「品質」なので、専門知識(Quality Assurance, QA)が必要。
- PM自身が推測やリスク分析を行うより、事実に基づいた原因の明確化が優先されます。
したがって最も合理的な「最初のステップ」は:
品質保証の専門家(SME)と面談し、問題の原因と改善策を特定すること。
❌ 不正解の選択肢
「リスク・マネジメント計画書をレビューして軽減戦略を特定する」
- これは発生前のリスク対応を行うフェーズで使う。
- 本問は「すでにテストでエラーが増加している」=発生済みの問題(課題)。
- よって、リスク対応計画ではなく**問題解決(issue resolution)**が求められる。
「モンテカルロ分析を実施して潜在的なシナリオと方策を特定する」
- モンテカルロ分析は**定量的リスク分析(Quantitative Risk Analysis)**のツール。
- 将来の不確実性を評価するためのものであり、発生済みの品質問題には不適切。
「リスク登録簿にこのリスクを登録して次のイテレーションで監視する」
- 「テストでエラーが増えた」はすでにリスクではなく現実の問題。
- 登録・監視よりもまず即時の原因分析と是正行動が優先される。
🧭 PMBOK観点での整理
| 状況 | 適用する知識エリア | 適切な行動 |
|---|---|---|
| 品質問題が発生 | 品質マネジメント(Quality Management) | 原因の特定と是正処置 |
| 将来起こり得る問題 | リスク・マネジメント | 分析・軽減計画 |
| 不確実性の分析 | 定量的リスク分析 | モンテカルロ分析など |
💡 まとめ
成果物は完成しているが品質が低下した → 品質の実績不良
この段階ではリスク対応よりも、専門家との協働による原因分析と改善策の特定が最優先。
したがって、PMの最初の行動は:
👉 「品質保証の専門家と面談して問題を明確化し、解決策を探る。」
フルレングス試験1 (日本語) 155

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