→個性、文化、スキル
プロジェクト・チームのメンバーが6か国から集まっているので、コミュニケーションに影響を及ぼす可能性のある文化の多様性を考慮することは重要です。例えば、改まったコミュニケーションを好む文化もあれば、砕けたコミュニケーションを好む文化もあるでしょう。また、メンバーの個人的な好みの多様性を考慮することも大事です。例えば、メールでのコミュニケーションを好むメンバーもいれば、対面でのコミュニケーションを好むメンバーもいるでしょう。そして、必要とされるスキルのレベルやタスクの習熟度の多様性を考慮することも重要です。メンバー全員が伝えられた情報を理解して作業を遂行できることを確認する必要があります。
年代の多様性は、コミュニケーション計画の策定時に考慮すべき重要な基準ではありません。ただし、チームがさまざまな年齢層から構成されていることを意識し、それに応じてコミュニケーション・スタイルを調整することは大事です。例えば、年長のメンバーは対面のコミュニケーションを好む傾向があるのに対し、若手のメンバーは電子的なコミュニケーションを好む傾向があるかもしれません。
理由
このプロジェクトは、6か国34名という多国籍・多様なチーム構成です。
PMは、コミュニケーション計画を立てる際に「多様性(diversity)」を意識する必要があります。
多様性には「国籍」や「言語」だけでなく、人間の特性・能力・価値観の違いを含みます。
この文脈で考慮すべき要素が 個性・文化・スキル の3つです。
① 個性(Personality)
個性は、メンバーのコミュニケーションスタイル・働き方・情報処理の仕方に影響します。
たとえば:
- 外向的なメンバーはオープンな議論を好み、
- 内向的なメンバーは書面や事前準備を重視します。
PMは、こうした個性の違いを理解して、多様なメンバーが意見を表現しやすい環境を整える必要があります。
② 文化(Culture)
文化的多様性は、言語、価値観、意思決定のプロセス、上下関係の捉え方などに大きな影響を及ぼします。
6か国のメンバーが関与しているため、
- ある文化では「明確な指示」を好み、
- 別の文化では「合意形成と調和」を重視する、
といった違いが出やすいです。
これを理解せずに進めると、誤解や摩擦が起きるリスクが高まります。
③ スキル(Skill)
スキルの多様性もコミュニケーション設計で重要です。
技術的な知識や業務経験のレベルに差があると、
- 専門用語が伝わらない
- 報告・説明レベルの統一が取れない
といった問題が起きます。
PMは、受け手のスキルレベルに合わせて情報の粒度や伝達方法を調整する必要があります。
たとえば、専門家には技術詳細を、初心者には概要や目的を重視して伝えるなどです。
他の選択肢が誤っている理由
- 「年代」
世代間の違い(世代多様性)も存在しますが、この設問では「多国籍・多様なチーム」という文脈に重点があり、
年齢よりも個性・文化・スキルの方が直接的なコミュニケーション要因となります。
年代差は副次的な考慮要素であり、PMBOKの「多様性マネジメント」でも主要な3要素には含まれません。
ワンポイントアドバイス
PMP試験で「多様性(diversity)」に関する問題が出た場合は、
**「人・文化・能力」**の3視点で考えるのがポイントです。
- 人(個性) → コミュニケーションスタイルの違い
- 文化(文化背景) → 価値観・意思決定スタイル
- 能力(スキル) → 理解レベル・専門知識の差
✅ まとめ:
多国籍・多様なチームでのコミュニケーションでは、
個性・文化・スキル の違いを考慮して、
メンバー全員が理解・参加しやすい情報伝達の仕組みを設計することが、
PMの重要な役割です。
ミニ試験15(日本語)13

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