プロジェクト・マネジャーは、プロジェクト憲章にビジネス戦略目標との矛盾を見つけたのでなんらかの修正が必要です。PMはどうすべきでしょうか?「プロジェクト憲章をプロジェクト・チームとレビューして修正する。」 「プロジェクト憲章をステークホルダーとレビューして修正する。」 「プロジェクト・スポンサーにエスカレーションして支援と承認を頼む。」 「プロジェクト憲章を変更するための正式な変更要求を提出する。」

→理由(なぜこれが正しいのか)

この問題のキーワードは以下の3つです:

  1. プロジェクト憲章に矛盾を発見した(=重大な文書の不整合)
  2. ビジネス戦略目標と合っていない(=組織レベルの整合性の問題)
  3. 修正が必要(=PMが対応を考えている)

ここで大切なのは、プロジェクト憲章はプロジェクト・マネジャーが作成するものではなく、スポンサーが発行・承認する文書だという点です。

PMの権限では憲章を直接変更することはできません。
したがって、憲章内容に組織戦略との不整合があるときは、PMがスポンサーにエスカレーションして修正を依頼し、正式な対応を取ってもらうのが正しい行動です。


🚫 他の選択肢が誤りである理由

「プロジェクト憲章をプロジェクト・チームとレビューして修正する。」
→ チームにはプロジェクト憲章を修正する権限がありません。
PMがチームと相談しても、組織目標との整合性という経営判断レベルの問題は解決できません。


「プロジェクト憲章をステークホルダーとレビューして修正する。」
→ ステークホルダーとのレビューは有用ですが、
憲章の修正はステークホルダー全体ではなく、発行権限を持つスポンサーが行うべきです。
PMが勝手に修正してステークホルダーに回すのはプロセス違反となります。


「プロジェクト憲章を変更するための正式な変更要求を提出する。」
→ 一見正しそうですが、プロジェクト憲章は変更管理の対象ではありません。
憲章はプロジェクトを公式に承認する上位文書であり、
変更要求(Change Request)は、憲章承認後に作成されるプロジェクト・マネジメント計画書や成果物に対して適用されます。
憲章そのものを変更する場合は、スポンサーの承認を直接得る必要があります。


💡 ワンポイントアドバイス

PMP試験では、次のルールを明確に区別しておくと混乱しません:

  • プロジェクト憲章(Project Charter)
    → 発行者:スポンサー
    → 修正権限:スポンサーのみ
    → PMは内容を「提案」または「エスカレーション」できるが、自ら変更は不可
  • プロジェクト・マネジメント計画書や成果物
    → 変更権限:変更管理プロセス(CCBなど)経由でPMが提出可能

✅ まとめ

  • 状況:憲章が組織戦略と矛盾している
  • 問題の本質:PMの権限外の文書修正
  • 適切な対応:スポンサーにエスカレーションして、修正と承認を依頼する

👉 よって正解は:
「プロジェクト・スポンサーにエスカレーションして支援と承認を頼む。」


🟩 覚え方:

「憲章はスポンサーのもの。矛盾があれば、PMは“報告・依頼”に徹する。」

ミニ試験9(日本語)9

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