★ある組織の経営陣が、従業員福祉の向上を目的として社内での保育サービス導入を決定。サービスはできるだけ早く開始したいと考えている。チームは、導入方法を検討するためにブレインストーミングを実施。このPJを立ち上げるにあたり、チームが優先して検討すべき事項はどれ?(2つ「サービスは外部委託か、社内運営か?」「実行チームには何人必要で、どのようなスキルが求められるか?」「保育サービスの利用対象となる従業員の条件は?」「このサービスによって得られるメリットは何か?」「これは会社の成長戦略の一環か?」

→実行チームには何人必要で、どのようなスキルが求められるか?
→サービスは外部委託か、社内運営か?

このケースでは、経営陣がすでに保育サービス導入を決定しており、できる限り早期の実現を望んでいる状況です。つまり、「戦略的意義」や「導入の是非」は既に議論済みで、プロジェクトとしての承認も得られていると考えられます。この段階でチームが優先すべきは、実行のために必要なリソースと手段の具体化です。

「実行チームには何人必要で、どのようなスキルが求められるか?」は、どのような人員構成が必要で、専門的な知識やスキルはどの程度必要かを明確にすることで、すぐにプロジェクトを動かせる体制が整います。特に「福祉」「施設管理」「契約」など多様な知見が求められる可能性があり、この段階での整理が不可欠です。また「サービスは外部委託か、社内運営か?」は、サービスの実施方法について、外注か内製かの方針を早期に決めることで、スケジュール・コスト・品質に関する枠組みが明確になります。この選択によって必要な人材・契約プロセス・ベンダー選定なども変わってくるため、初期の検討項目として非常に重要です。

なお「これは会社の成長戦略の一環か?」・「このサービスによって得られるメリットは何か?」は、プロジェクト立ち上げ前に経営層で検討済と考えられるため、今この段階で再確認する必要性は低いです。また「保育サービスの利用対象となる従業員の条件は?」は、後工程でサービス設計や運用設計を進める段階で詳細に検討すべき項目です。(ECO2.3)

解説
このケースでは「できるだけ早くサービス開始」という制約が明示されており、プロジェクト立ち上げ時点で最優先すべきは、実行方法と必要なリソースの特定です。

  • 外部委託か社内運営かは、スケジュール・コスト・品質・リスクに直結するため、最初に決定すべき実行戦略の要素です。
  • 実行チームの人数と必要スキルは、WBS作成やスケジュール策定、予算見積もりの前提となるため、早期に明らかにしておく必要があります。

これらはPMBOKでいう「立ち上げプロセス群」の実行戦略・リソース計画の初期設定に該当します。


他の選択肢が先でない理由

  • 保育サービスの利用対象となる従業員の条件:重要ではありますが、実行可否やリソース確保の決定に比べれば優先度は後です。まず実現可能な運営方法と体制を固める必要があります。
  • このサービスによって得られるメリット:これはビジネスケースやスポンサー判断の領域であり、すでに「経営陣が導入決定」しているため、このタイミングでは検討済みとみなせます。
  • これは会社の成長戦略の一環か?:戦略的整合性はプロジェクト選定段階で確認済みであるべきで、立ち上げ直後の優先課題ではありません。

PMP試験ワンポイント
試験では「立ち上げ段階で何を優先するか」を問う問題は多く、まず実行の方法と必要リソースを決めるのがセオリーです。ビジネスケースや戦略整合性は立ち上げ前(選定段階)で検討済みと仮定するのが基本です。

PMI提供 クローン問題(ハイブリットとウォーターフォールとアジャイル)25問_25年7月追加 15

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